小児期発達障害、神経疾患の専門病院 瀬川記念小児神経学クリニック

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ごあいさつ

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星野恭子理事長 はじめまして。瀬川小児神経学クリニックを引き継いで瀬川記念小児神経学クリニック(前 小児神経学クリニック)を開業いたしました星野恭子(ほしのきょうこ)と申します。

私は、東邦大学大森病院第一小児科で一般小児科を研究後、故 瀬川昌也先生(以下は瀬川先生と記載致します)の御子息様(故 昌己先生)の御縁で、2000年から5年間、瀬川クリニックにて研修をいたしました。世界的なレベルの瀬川先生の臨床研究全てが新しく日々学びながらの研修時代でした。瀬川病はじめRett症候群やTourette症候群など大学病院でも経験できない勉強を多くさせて頂きました。睡眠覚醒リズムの重要性も、初めて学んだことの一つでした。瀬川先生のおっしゃることを、日本の子ども達に届けたい、と、2001年より睡眠覚醒リズムの啓発活動を始め、おかげ様で2013年には文部科学大臣表彰を受賞させて頂き、瀬川先生が大変お喜び下さったことを覚えております。その後、睡眠の基礎研究の為、早稲田大学理工学部柴田研究所にて時計遺伝子研究後、埼玉医科大学総合医療センター小児科、2010年より過疎地医療の従事の為、和歌山県南紀白浜南和歌山医療センター小児科に勤務しておりました。

2014年小児神経学クリニックを開業当時、ほとんどの患者様が瀬川先生を偲んで、新クリニックにての診療を希望され、そのまま診療を受けられております。また最近では毎月30-40人近い数の新患の患者様が来院され、瀬川病などのジストニア、Tourette(トウ―レット)症候群、Rett(レット)症候群や睡眠障害、神経発達症(発達障がい)の患者様も多くいらっしゃっております。また、睡眠やRett症候群、ジストニアに関する遺伝子研究に関する他施設との共同研究もすすみ、毎日、目まぐるしい日々を送っております。

現在クリニックには、瀬川先生の親友でいらっしゃいました日暮眞先生、瀬川先生と診療を長く共にされた、八森啓先生、木村一恵先生、林雅晴先生、長尾ゆり先生、神経内科 寺尾安生先生、専門外来 重症筋無力症外来 石垣景子先生、てんかん・遺伝カウンセリング外来 加藤光広先生等、第一線でご活躍の先生方にも外来を担当して頂いております。さらには瀬川昌也先生の姪でおられます東京医科歯科大学整形外科 瀬川裕子先生には小児整形外来を月1回担当していただいております。 神経心理学的評価として、日本を代表する視覚認知御専門でおられる本多和子先生、心理カウンセリングとして梅本侑果先生、言語療法として、言語療法士 内野じゅん先生、行動療法として藤坂龍司先生がそれぞれの側面から子ども達の指導をしていただいております。多くの先生方に支えて頂き、今日に至っており、私は感謝に絶えません。

さて、2016年4月に、瀬川小児神経学クリニック時代の敷地を少し縮小し新たなスタートとなりました。クリニック内には、瀬川先生が残された業績の数々、賞状、記念品等を展示しております。瀬川先生の残された多くの業績もこれから整理するところです。そして、瀬川先生の教えをさらに深め理解しようと、月1回、瀬川塾という私塾を開き、若い先生方が参加されております。 多々至らないことがあるとは存じますが、患者様に少しでもお役にたてるよう、また、小児神経学の発展に少しでも寄与できるように、努力を惜しまない所存でございます。 どうぞよろしくお願い申し上げます。

さて、小児神経学という学問ですが、前身である瀬川小児神経学クリニック 瀬川昌也院長先生は、「小児期に発症した神経の病気を生涯診察するので、私達医師も一生学問を続けていく」という信念のもと、「瀬川小児神経学クリニック」と名前をつけられました。「神経科」ではなく、「神経学」としたことはそのためです。研究的な診療で得た結論は、独りよがりとなってはならないため、そこで得られた知見、結果は必ず学会で発表、また、論文に書き、国の内外の研究者、臨床家の批判を受ける必要があります。 自閉症、瀬川病、トゥレット症候群、レット症候群、ダウン症候群、睡眠障害、てんかんに関する瀬川先生の理論は国際的にも受け入れられており、受け継いだ私達も自信をもって診療にあたっておりますが、今なお病態は完全には解明されておらず、患者様お一人お一人から得た診察所見をきちんとまとめることが必要となります。したがって、新患、再診とも、出来るだけ十分な時間をとって診察し、ここで得た新しい知見を学会で発表し、他の先生方との討論を大切にしております。

私達は、神経系の発達過程、生まれてから(実際は胎児期も含まれます)成人に達するまでに発病した脳、脊髄、末梢神経、筋肉の病気、さらに本来は小児期に発病するべき病気でありながら何らかの理由で成人になり発病した病気の診断、原因究明、治療も目的としております。 病気を正しくかつ早期に診断することが大切です。しかし、発達過程に発症した疾患にはその病態(病気発症の仕組み)が解明されていない病気が数多く含まれます。専門書の診断基準に従い病名を付したとしても、それは病気が完成した時点であり、診断のついた時点では手遅れとなっている疾患が少なからずあります。これが現在の小児神経学の現状です。 瀬川先生は「小児神経科ではなく小児神経学としているのは、このレベルを越え、真の病態を明らかにし、それに対する治療を従来の治療法に加えて行うとともに、それら疾患の超早期症状を明らかにし、これが広く普及され、難病を難病でなくすることを目的としたからです。少なくとも7割がコントロール可能となった時、小児神経科とすると考えました」と仰っており、それを継ぐ気持ちでおります。

担当する医師は、小児神経、神経内科を専門とし、それぞれの分野の第一線で活躍をされ、国際的にも認められていらっしゃる先生方ばかりです。特に、ダウン症候群、重症筋無力症、遺伝性疾患・皮質形成異常に関するてんかんは、専門外来を設置し、より高いレベルの診療を目標として、患者様に提供していきます。また、成人の神経内科外来、さらに、小児整形外来、小児めまい外来も開設し、子ども達をより多軸的・包括的に診療をしたいと考えております。

平成29年10月1日
瀬川記念小児神経学クリニック
理事長 星野恭子