小児期発達障害、神経疾患の専門病院 瀬川記念小児神経学クリニック

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衝動性眼球運動検査

衝動性眼球運動検査

主に大脳基底核(ドパミン神経系)の評価をします。瀬川病、ジストニア、チック症、トゥ―レット症候群等、運動障害を呈している患者様に行う検査です。大脳基底核の機能、特にドパミン神経の機能を解析する検査です。黒いドーム内に赤く光る点を目で追う検査で、6歳以上から検査をすることが出来ます。視覚誘導性サッケード、記憶誘導性サッケードという2つの課題を行い、それぞれのパラメータにより評価をします。それぞれ10分程度です。それによりドパミン神経の活動が低下しているのかどうか、左右差がないかどうか、年齢に応じた正常値を参考に評価をします。また、ドパミン神経の受容体の反応が過敏になっているのかも評価することが出来ます。最近は、注意欠陥多動性障害、強迫性障害、自閉スペクトラム症、学習障害等のドパミン神経の評価も行っています。

さて、この方法は、1980年代に、当時、順天堂大学生理学教室教授 彦坂興秀先生が瀬川小児神経学クリニック時代に小児でも出来るように検査を立ち上げて下さいました。彦坂興秀教授は、今は、米国NIH(National Institute of Health)のEye Institute の教授で世界的な脳科学者でいらっしゃいます。2015年12月6日、瀬川昌也先生の一周忌記念講演会にて基調講演をされました。前日12月5日には、特別に当クリニックにて勉強会をして頂き、特別に御指導を頂いております。

検査の担当は、長年当クリニックで眼球運動検査の第一人者でおられる福田秀樹先生、杏林大学生理学教室教授 寺尾安生先生(東京大学神経内科医局)、東京大学神経内科の先生が担当されます。